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No.40新着 競走馬の馬主になるための条件 中央競馬は所得2,000万円と資産1億円、地方競馬は所得500万円、一口馬主は登録馬主ではない

登録 2026年10月21日 13:40

中央競馬(JRA)の個人馬主は、続いて入る見込みの所得が過去2年とも2,000万円以上、資産が1億円以上が目安で、審査は年3回、申し込みから登録まで4〜5か月かかる。地方競馬(NAR)は直近1年の所得500万円以上が目安で、審査は年5回。登録は中央と地方で別々に受ける。一口馬主の会員は馬主として登録されるのではなく、登録馬主はクラブ法人のほう。中央の馬主は2026年1月1日現在2,991件、地方は2026年4月1日現在6,173名。

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資料の日付
2026年10月21日
分野
競馬財政
立場
事実・データ
タグ
地方競馬怪しい予想の見分け方
資料の種類
公式データ

本文と出典

【馬主として登録する3つの形】 中央競馬のレースに馬を出すには、JRA の馬主登録を受けなければなりません。登録の形は「個人馬主」「組合馬主」「法人馬主」の3つです。個人馬主は1人で登録する形で、JRA によると馬主全体の約85%を占めます。組合馬主は3人から10人がお金を出し合って作った組合を、ひとつの馬主として登録する形です。法人馬主は、競馬の事業を目的にした会社を馬主として登録する形です。 2026年1月1日現在、JRA の馬主登録は2,991件で、そのうち法人が408、組合が54です。残りの2,529件が個人で、全体の約85%にあたります(くらさんの計算)。 地方競馬にも同じ3つの形があり、こちらは個人が全体の約9割です。 (出典:JRA「馬主の種類」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/type/ 、JRA 馬主の方へ よくあるお問い合わせ「競馬関係者」 https://www.jra.go.jp/owner/members/faq/category_i.html 、地方競馬全国協会「馬主になるには」 https://www.keiba.go.jp/association/owner.html ) 【中央競馬の個人馬主:所得と資産の目安】 JRA が示す個人馬主の目安は、お金の面で2つあります。 ・所得:これからも続いて入る見込みのある所得が、過去2年ともに2,000万円以上あること。売上や給料の額面(収入)ではなく、経費や控除を引いたあとの所得で見ます。土地や株を売ったときのような一時的な所得と、地方競馬の賞金など競馬で得た所得は数えません。 ・資産:ずっと持ち続ける資産が1億円以上あること。数えるのは本人名義の国内の土地と建物、預貯金、国債や社債、投資信託、上場株などで、借金があればその分を差し引きます。生命保険の証券、ゴルフ会員権、海外の不動産、書画骨董は数えません。 JRA の「馬主登録審査基準」(2025年6月改正)を読むと、この2つの数字は合否の線というより、「これを満たせば、馬を調教師に預け続けられない人とは扱わない」という目安として書かれています。実際、JRA は所得や資産が足りなくても、不足の額やほかの資産の状況によっては登録できる場合があると案内していて、まず馬主登録課に相談するよう書いています。馬の生産牧場を営む人には、別の基準があります。 (出典:JRA「馬主になるための要件」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/requirement/ 、JRA「馬主登録審査基準」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/regist/pdf/shinsa-202508.pdf 、JRA「よくあるお問い合わせ(馬主になるには)」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/faq/ ) 【お金があっても登録できない人】 審査基準には、競馬の公正を守るために馬主にふさわしくない人の条件が並んでいます。暴力団員やその親しい関係者、競馬の公正を害するおそれのある罪で罰金を受けた人、20歳未満の人、名義を貸すおそれがある人などです。申し込みの前1年間に中央競馬の調教師や騎手、厩務員だった人、JRA の役員や職員だった人も入ります。地方競馬の調教師や騎手、厩務員も対象です。 このサイトにかかわりの深い項目もあります。海外のブックメーカーのように日本の競馬を賭けの対象にしうる事業の関係者と、限られた会員にお金を取って予想を売る事業(いわゆる会員制の競馬予想業)を営む人や働く人、その業者と仕事上のつながりがある人は、馬主になれません。地方競馬の欠格事由にも同じ2項目があります。 「馬主が教える予想」をうたう有料の会員制サービスを見かけたら、この決まりと照らし合わせる材料になります。中央も地方も、そうした事業にかかわる人は登録を受けられない決まりだからです(くらさんの考え。個別のサービスが規則に反しているかどうかは、このサイトでは確かめていません)。 (出典:JRA「馬主登録審査基準」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/regist/pdf/shinsa-202508.pdf 、地方競馬全国協会「馬主になるには」 https://www.keiba.go.jp/association/owner.html ) 【組合馬主と法人馬主の条件】 組合馬主は、1人あたりの所得の目安が低いのが特徴です。中央競馬では組合員が3人以上10人以下で、全員が過去2年ともに所得1,000万円以上(生産牧場を営む人は700万円以上)あることが目安です。組合名義の預貯金が1,000万円以上必要で、一人ひとりの出資の割合は10%以上50%未満に決まっています。組合員が個人馬主や法人馬主の代表者を兼ねることはできず、ほかの組合にも入れません。組合の決めごとや費用の分担を書いた組合契約も、国と JRA の基準に合っていなければなりません。 法人馬主は、会社の資本金が1,000万円以上で、過去2年の決算も審査されます。2年続けて赤字の会社は、設立直後などの事情がない限り認められません。代表者は会社の代表権を持つ役員1人に限られ、資本金の半分以上を自分で出していること、そして個人馬主と同じ所得2,000万円以上、資産1億円以上の目安を満たすことが求められます。法人の形でも、お金の審査を最後に受けるのは代表者個人だということです。 (出典:JRA「馬主になるための要件」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/requirement/ 、JRA「馬主登録審査基準」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/regist/pdf/shinsa-202508.pdf ) 【申し込みから登録までの流れと費用】 JRA の審査は年3回、4月、7月、11月にあります。それぞれ申し込みの締め切りが審査の3〜4か月前に決まっていて、申し込みから登録まではおおむね4〜5か月かかります。2026年度は、4月の審査が2025年12月4日、7月が2026年3月26日、11月が2026年7月16日の締め切りでした。2027年4月の審査の締め切りは、2026年12月3日と案内されています。 申し込み先は、東京の JRA 本部の馬主登録課のほか、美浦と栗東のトレーニング・センター、全国10か所の競馬場の業務課です。郵送もできます。 個人で申し込むときの書類は、JRA の手引き(2025年6月現在)で十数種類あります。世帯全員の住民票、本籍地の役所が出す身分証明書、戸籍謄本、直近2年分の確定申告書の写しと所得証明書、土地建物の評価証明書、預金残高や有価証券の証明書、借金を申告する書類などです。自分が経営したり勤めたりしている会社があれば、全部の会社の登記簿と、上場企業を除いて直近2期の決算書も出します。 申し込むときにお金はかかりません。審査に通ったあと、登録までに馬主登録料1万円を JRA に納め、登録後に登録免許税9万円を国に納めます。 (出典:JRA「よくあるお問い合わせ(馬主になるには)」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/faq/ 、JRA「馬主になるための要件」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/requirement/ 、JRA「個人馬主登録申請の手引き」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/regist/pdf/shinsei_kojin.pdf ) 【登録のあとで取り消されるとき】 登録は一度受ければ終わりではありません。JRA によると、拘禁刑以上の刑を受けたときや破産したときは登録が取り消されます。調教師に馬を預け続けるのが難しいと認められたとき、競馬の公正の上で問題があると認められたときも、取り消されることがあります。 馬を持たないままでいるのも取り消しの理由になります。登録から1年以内に競走馬登録を受けた馬を持たないとき、または馬を持たなくなってから1年たったときです。馬を買っただけでは「持った」ことにならず、名前を付けて競走馬登録を済ませる必要があります。1年がたつ前に JRA から予告が届き、猶予を願い出れば2年間は取り消しが待ってもらえます。 1頭の馬を何人かで持つ「共有」は、中央競馬では登録馬主どうしに限って1頭10人まで認められています。登録のない人と一緒に馬を持つことは、「名義貸し」として禁じられています。 (出典:JRA「よくあるお問い合わせ(馬主になるには)」 https://www.jra.go.jp/owner/howto/faq/ 、JRA 馬主の方へ よくあるお問い合わせ「競走馬の所有」 https://www.jra.go.jp/owner/members/faq/category_d.html ) 【地方競馬の馬主登録との違い】 地方競馬の馬主登録は、地方競馬全国協会(NAR)が審査して登録します。中央競馬の登録とは別のもので、JRA の馬主でも、地方競馬のふだんのレースに馬を出すには NAR の登録をあらためて受けなければなりません。 お金の目安は中央競馬よりずっと低く設定されています。 ・個人:これからも続いて入る見込みのある所得が、直近の1年で500万円以上。転職や退職で続く見込みのない所得、土地や株の売却益、配当、競走馬ファンドの配当金、中央競馬の賞金などは数えません。中央競馬と違って、資産の額の目安は示されていません。 ・法人:資本金が300万円以上で、直近2年の決算が続けて赤字でなく、債務超過でもないこと。代表者が個人の目安を満たしていること。決算書2年分で審査するので、設立から2年たっていない会社は審査を受けられません(中央競馬ですでに登録している法人は除きます)。 ・組合:3人以上10人以下で、組合員それぞれの所得が直近1年で300万円以上、組合名義の定期預金が300万円以上。出資の割合は10%以上49%以下です。 審査は、NAR が書類を調べたあと、馬主登録審査委員会の意見を聞いて決めます。委員会は年5回(3月、5月、7月、10月、12月)で、書類がそろってから登録までの標準の期間はおおむね5か月です。申し込みのときには、馬を預ける予定の調教師を決めておくよう求められています。費用は、登録後に納める登録料1万円と、競馬場ごとの馬主会に入るときの入会金や年会費です。地方競馬の共有は、2人以上20人以下まで認められています。 (出典:地方競馬全国協会「馬主になるには」 https://www.keiba.go.jp/association/owner.html 、地方競馬情報サイト「地方競馬の馬主になるには」 https://www.keiba.go.jp/about/outline/owner.html ) 【一口馬主の会員は「登録馬主」なのか】 一口馬主の会員は、自分が馬主として登録されるわけではありません。JRA の審査基準には、個人、組合、法人とは別に「クラブ法人馬主登録」という項目があり、馬の持ち主として登録を受けるのは、このクラブ法人です。 審査基準によると、クラブ法人は事業の目的に、馬主としての活動と、競走用の馬に投資を募る金融商品取引業の両方を書いていなければなりません。そして、クラブ法人と1対1で組になる「愛馬会法人」が会員からお金を集めます。JRA は、募集する頭数、馬の買い方、預ける厩舎、収支の見込みといった事業計画を出させ、出資する会員の保護に大きな支障がないかを審査します。代表者には個人馬主と同じ所得と資産の目安に加え、中央競馬について十分な知識と経験が求められ、資本金の半分以上(資本金が2,000万円を超える会社では1,000万円以上)を自分で出していることが条件です。 会員一人ひとりの所得や資産の基準は、確かめた JRA と NAR の資料には出てきません。審査を受けるのはクラブ法人と代表者のほうです。また、NAR は馬主登録の所得の計算で、競走馬ファンドの配当金を数えないと定めています。一口馬主で受け取る分配は、馬主になるための所得の実績にはならないということです。 (出典:JRA「馬主登録審査基準」第6 クラブ法人馬主登録 https://www.jra.go.jp/owner/howto/regist/pdf/shinsa-202508.pdf 、地方競馬全国協会「馬主になるには」 https://www.keiba.go.jp/association/owner.html ) 【馬主の数はどう動いてきたか】 中央競馬の馬主登録は、2026年1月1日現在で2,991件です。JRA の公式ページでは、過去の年ごとの数は確かめられませんでした。 地方競馬は、NAR の統計資料で年ごとの数が追えます。年末の登録数は1973年の1万4,350件が最も多く、その後は減って2017年に4,512件まで下がりました。そこから増えに転じ、2025年末は6,068件(うち法人565、組合39)です。2025年に新しく登録されたのは407件で、個人356、法人49、組合2でした。NAR の案内では、2026年4月1日現在6,173名です。組合馬主の制度が地方競馬に入ったのは2002年です。 中央と地方の両方に登録している人の数を示す公式の数字は見つからなかったので、2つの数を足して「日本の馬主の数」とすることはできません。 (出典:JRA 馬主の方へ よくあるお問い合わせ「競馬関係者」 https://www.jra.go.jp/owner/members/faq/category_i.html 、地方競馬全国協会「令和7年登録馬主及び登録馬に関する統計資料」 https://www.keiba.go.jp/pdf/association/20260212_01.pdf 、地方競馬全国協会 https://www.keiba.go.jp/association/ )

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