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No.27新着 【くらさんの考察】競馬は日本の社会に何をもたらしてきたのか

日本の競馬は、娯楽である前に「馬を強くするための国の事業」として始まった。その性格は、売上を国に納める今の仕組みや日高の馬産地に残る。ブームはいつも地方から来たヒーローが起こし、ネット投票で競馬は競馬場の外へ広がった。

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資料の日付
2026年10月14日
分野
競馬の歴史
立場
くらさんの考察
タグ
地方競馬
資料の種類
解説・ノウハウ

本文と出典

【資料にあること】 ・明治の政府が馬券の発売を黙認したのは、日清・日露戦争で軍馬の質が問題になり、馬の改良の費用が要ったためでした(馬事文化財団)。 ・JRA は売上の一部と利益の半分を国に納めています。JRA が公表している1954年から2025年までの年ごとの額を、くらさんが合計すると約15兆7,548億円になります(JRA「国庫納付金」 https://www.jra.go.jp/company/social/society/national-treasury/pdf/national-treasury-payment.pdf 。合計は JRA の公表した数字ではありません)。 ・2025年末の時点で、全国で生まれた軽種馬(サラブレッドなど)8,236頭のうち、79%の6,475頭が北海道の日高地域で生まれています。農林水産省は、軽種馬を日高の「地域の主要な産業」としています(農林水産省「馬産地をめぐる情勢」令和8年6月)。 ・最初の2つの競馬ブームを起こしたハイセイコーとオグリキャップは、どちらも地方競馬から中央へ移った馬でした(報道:日本経済新聞)。 ・2018年にギャンブル等依存症対策基本法ができ、JRA は入場制限や購入上限額の設定などの対策をしています。 【くらさんの考察】 日本の競馬は、娯楽として始まったのではなく、「馬を強くするための国の事業」として認められました。馬券を売ってよいとされた理由が、軍馬の改良の費用だったからです。この性格は形を変えて今も残っていると考えられます。売上の約1割が国に納められ、その4分の3が畜産の振興に使われる仕組みは、馬券を「馬と農業のための財源」とみなす考え方の続きです。日高の馬産地が地域の主な産業として成り立っているのも、その仕組みに支えられています。 もう一つ目立つのは、ブームがいつも「外から来た主人公」によって起きたことです。ハイセイコーとオグリキャップは地方から中央のエリートに挑み、多くの人が自分を重ねました。近年は、ゲームのウマ娘で実在の名馬の物語を知った人が競馬に関心を持ったと報じられています。人は馬券だけでなく、馬の物語に惹かれて競馬を見に来るのだと考えられます。 そして競馬は、競馬場の外へ広がりました。電話投票(1976年)からネット投票へと進み、いまは JRA の売上の8割、地方の売上の9割以上がネットです。誰でも、いつでも、家から買えるようになった分、使いすぎの心配も身近になりました。依存症対策の法律ができたのは、その裏返しだと考えられます。 【ほんまかいな予想として】 このサイトは、馬券を「当てるもの」としてではなく、「当たるかどうかを確かめるもの」として扱っています。軍資金に上限を決め、成績を全部公開するのは、競馬を物語として楽しみながら、のめり込まないための一つの形だと考えています。

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