No.24新着 【くらさんの考察】競馬の運営者は儲かっているのか 「胴元は必ず勝つ」の中身
JRA は売上の約25%を必ず手元に残すしくみだが、自分の利益は1.82%にすぎず、大半は国と運営費に回る。地方は同じしくみでも、売上が落ちると赤字になり、廃止が続いた。儲かるのは「運営者」より「売上が伸びている間の国と自治体」と考えられる。
本文と出典
【資料にあること(2025年)】
くわしい数字は「JRA の売上はどこへ行くのか」「地方競馬の主催者は儲かっているのか」の記事に書きました。要点だけ並べます。
・JRA の売上3兆5,178億円のうち、払い戻しは約75.8%。
・国へ納めたお金は売上の10%と利益の半分で、計約3,838億円(売上の約10.9%)。
・JRA の利益は641億円で、売上の1.82%。
・地方競馬は売上の約25%が主催者に入り、2023年度は12主催者が自治体に計215億円を回した。一方で、2001年から2013年にかけて12の競馬場が廃止された。
【くらさんの考察】
「胴元は必ず勝つ」と言われます。馬券を買う側から見ると、そのとおりです。払い戻しの率が法律で決まっていて、売上の約25%は最初から運営者の側に残ります。買う人全体の回収率が75%前後に落ち着くのは、このためです(「回収率の基準線は80%」の記事)。
ただ、運営者の手元に残った25%の行き先を見ると、JRA 自身の利益は1.82%にすぎません。10%あまりは国へ、残りは競馬事業費・競走事業費・業務管理費といった、競馬を開くための費用に使われています。JRA は「大もうけしている会社」というより、「売上の1割を国に納める仕組みを、必ず黒字になる形で回している団体」と考えられます。
地方競馬は同じ仕組みでも、売上が落ちれば費用をまかなえず、赤字になります。2000年代に廃止が相次いだのは、売上が落ち込んでいった時期と重なります。逆に、ネット投票で売上が3倍以上になった今は、多くの主催者が黒字になり、自治体にお金を戻せるようになりました。つまり、運営者が儲かるかどうかは、取り分の率よりも「売上の大きさ」で決まると考えられます。
そう考えると、いちばん確実に得をしているのは、売上が伸びている間の国と自治体です。JRA の国庫納付金は売上に比例して増え、地方の配分金も売上が増えた分だけ増えました。
【ほんまかいな予想として】
軍資金10万円の勝負は、最初から約20〜25%のハンデを背負って始まっています。成績表の回収率が100%を超えるには、このハンデを予想の力で埋める必要があります。それがどれほど難しいかは、予想元10件のうち第三者の集計で100%を超えたのが2件だけだったことにも表れています。